都市型コンポスト③最初の壁

さぁ、順調にスタートしたかに見えたこのコンポストプロジェクトですが、実は始まって早々、参加者の方から家に置いておいたらまだ生ごみを投入していないのに虫が出たという連絡をいただきました。

この基材で数ヶ月実験をしてからのスタートでしたが、夏の間に試せていなかったのはこちらのミスなので、急遽、全員返金&基材を見直すということにしました。

もともとこの事業はこれが完璧な都市型コンポストの形とは思っておらず、それを探すために実験をしてデータをとるという「社会実験」にしていましたが、どうしても材料費がかかるのと、持続可能な形にしていくことを考え、参加者の方に参加費を払ってもらう形にさせてもらっていました。

ですが、やはりご迷惑もおかけしてお金も負担してもらってというのは申し訳ないということで、ここからは全員基材代は無料で参加してもらえるようにしていく予定です。(バッグもご希望の方はバッグ代だけいただいています)ちょうどこのタイミングで助成金もおりたので材料費の方もなんとかなりそうです。

そして、基材の方は白川町で作られている基材に変更し、畑では今手作りしたコンポストの箱ではなく、きちんと堆肥小屋を設置してスタンドバッグの中で発酵させるというやり方にシフトチェンジしていけないか、現在検討中です。

そんなわけで1ヶ月色々ありましたが、うまくいかないことが出てくるのって本当に貴重だなと思っています。自分の頭で考えたことって大体、自分よがりで合ってなかったりする。それが、失敗することで「そうか、このやり方じゃないのか。だったらこのやり方は?」とより良い選択肢に近づいていける。より良い選択肢に近づいたこの1歩を大事にしたいです。

また、全員に返金を申し出たにも関わらず「こんなプロジェクトをやってくれているだけで感謝している。返金は辞退します」「活動を応援しているので、返金は結構です」という温かいメッセージをたくさんいただき、これには私も涙、涙でした。皆さんからいただいた温かいお気持ちをしっかり形にしていきたいと思っています。

さて、決して順風満帆ではないこのプロジェクトですが、改めて、どんな形であれば都市に住む人たちがコンポストを無理なく続けていけるのか、きっちり数字と共に残して、見つけていきたいと思っています。そして、いつかそれを行政でやってもらえるように持っていきたいと思っています。

それはやはり、生ごみを可燃ごみに入れないことで減らせる温室効果ガスの量は多く、都市型コンポストの選択肢は行政サポートのもと無料で誰でもできるものであるべきだと思うからです。いつか誰もが当たり前にコンポストをする時代を私たち一人ひとりの手で作っていきたいと思っています。

なので、できるだけたくさんの方にご参加いただけるととても嬉しいです。

次回は5月28日(火)に東別院北側のNURF畑で登録会です。いつもは12:30〜14:00でやっていますが、この日は雨予報ですので早めに切り上げる可能性があります。

もし可能でしたら、13時以降にいらっしゃる場合はご一報いただけると嬉しいです。またこの日は都合悪いけど、興味あるという方もスケジュール調整可能ですので、お気軽にご連絡くださいね。

最初の登録の時だけ、時間を合わせていただければ、そのあとはNURFに置いてあるボックスに、いつでも回収や新しい基材の受け渡しが可能です。

みなさんのご参加お待ちしています!

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