北杜市 四井真治さん宅パーマカルチャーガーデン見学ツアー

新年度が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、私たちは3/20に、北杜市にお住まいのパーマカルチャーデザイナー四井真治さんのお宅のガーデンを訪ねてきましたよ。

四井さんは、12月と1月のpodcastで、社会の最小単位である家族で、持続可能な暮らしの仕組みを実践するようになるまでのライフストーリーや

「いのちの原理」について、たっぷりとお話下さり感動して、「どうしても実際に見てみたい!」と訪ねてきたというわけです。

この日は、驚きと感動と学びがいっぱいの、非常に濃密な一日でした。

20名を超す人数で出かけた今回の見学ツアーを、メンバーたちの感想も交えながら振り返っていきます。

四井さんのご自宅・ガーデンは南アルプスが間近に望める森の中にありました。

到着してまず目に飛び込んできたのは、ワイヤーメッシュで囲まれた中に落ち葉がたっぷり入った円形のコンポスト。そのフォルムがまず美しい。

そして、podcastで聴いて楽しみにしていた堆肥小屋には、艶々した鶏やヤギが自由に動き回っていました。匂いもしません。

生ゴミだけでなく、暮らしから出る全てのものが堆肥化されて循環するというサイクルがこんなにも気持ちが良いものなのかということを実感しました。

実際には、排泄物を処理するとか、家畜を埋葬するとか、綺麗事ではないことも沢山あるかと思いますが、それらを全て循環させている事は本当に素晴らしいなと思いました。 

目を移すと、煉瓦で組まれたアウトドアキッチンの竈や、さりげなく置かれたスコップも美しく、まるで絵画のよう。

ジブリの映画の世界に入り込んだようだねと、皆の歓声があちこちで上がっていました。

室内に入り、さらに感動する私たち。

柔らかな光が差し込むキッチン&ダイニングは緑にあふれ、色鮮やかなドライフラワーが吊るされています。

窓辺に置かれた育苗ポットまで、見事に溶け込んでいます。

見た目が美しいと暮らしの中に取り入れたくなるのだなということにも気づきました。

また、そこに置かれた調度品、配置、飾り方など全てが完璧でした。
そして窓から見える風景はまるで絵葉書のようです。

季節の移り変わりを見てみたい!と思いました。

手仕事で使う道具って、どうしてこんなにも美しいのでしょう。

四井さんのお家が素敵だったことはもちろんですが、古道具が並べてあり、子どもたちが精米機などを興味持って回したり観察してる姿を見て、

これが学びだなと、強く思いました。

ただボタンを押すだけの現代、「どうなってるのかな?」と、気になる気持ちや覗きたい気持ち、手を動かして頭で仕組みを理解する。
時間はかかるけれど、便利ではないけれど、これこそこれからの時代に大切となる「丁寧に暮らすこと」かなと感じました。

子どもたちが、干した蜜柑の皮を薬研(やげん)で碾くのに夢中になったあとは、一同外へ。

屋外でも驚きと感動の連続でした。

台所などのご飯粒や油分などが入らないようにフィルターで濾したものが、バイオジオフィルターに流れ込む。それが地中に浸み込み、同時に土をつくり、それが生き物の糧となる。

人が暮らすことで、微生物や生きものの多様性が生まれ、その土地がより豊かになるのですね。

切って乾燥させた竹を薪ボイラーにくべればお湯が沸く。

四井さん宅にある薪ボイラーは、一本の竹で、200Lのお湯を沸かせるそうです。

ボイラーで出た灰はカリウムが豊富で、畑のミネラルになります。

太陽光パネルも日当たりの良い場所に設置し、工具や電気自動車の動力に。

雨水も巨大なタンク(1万リットル!)に貯められるようになっていました。

全てが循環していて、無駄なことがひとつもありません。

しかも、四井さんが実践されていることは、科学的に根拠のあることばかりなので、

説得力が違います。

切ったあとの竹の根っこは、竹のCN(炭素と窒素)比を整えてやると、

竹に含まれるリグニンの分解が進むそうで、それには鶏糞やキノコ菌が良いということ。

竹の根っこの処理ひとつにとっても、このように科学的に説明をしてくださるので、

とてもわかりやすかったです。

メンバーが「土の中をデザインするのもこんなに大事なんですね」と言うと、

「いえ、全体を見てるんです」と四井さん。

すべてがつながっているということを改めて感じました。

日本人はもともと自然のなかに人がいて、風土を大切にしてきました。

人が暮らすことにより、自然が豊かになる。暮らしの中に問いがあり、学びがある。

自分も家庭での暮らしの時間をもっと大切にしたいなと思いました。

竹がはびこっていた場所をコツコツと切り開き、切った竹は竹炭にして土の栄養にし、環境を整えていく。

風通しや日当たりも考えて作られた畑の土はふかふかで、歩くとなんとも気持ちよかったです。

ニホンミツバチの巣箱の冬囲いも、やはりアートしていて、絵になる風景となっていました。

その後、工房と書斎を見せていただき、またまた感動。

四井さんの「こだわりと好き!」が詰まった空間は、夢やワクワクがいっぱいで、

エッチングの印刷機、アンモナイト、三葉虫の化石などに、子どもはもちろん大人も目がキラキラ!

あっという間に時間が過ぎていきました。

最後は、千里さんが作って下さった、オーガニックのはっさくケーキをみんなでいただきました。

お茶には、子どもたちが碾いてくれた蜜柑の皮も入っていて・・・。

ジューシーで甘酸っぱいケーキは幸せの味。

お茶も美味しかった!

人間も自然の一部であるということを実感できる暮らしは、大きな安心・安定につながるということを学びました。

このような生活が、今は一番の贅沢なのかもしれませんね。

長時間にわたり、案内して下さった四井さんに感謝します。

ありがとうございました。

【追記】

ガーデン見学の前は、南アルプス市に4月に開園したばかりの

「地球のくらし保育園」の園庭を見学させていただきました。

四井さんは園庭のデザインをされ、案内をしてくださったのですが、

現地に着いてみると、まだ工事の真っ最中。

私たちは「4月開園に間に合うのだろうか?」と話していたのですが、

四井さんに尋ねると「この工事の過程や様子を子どもたちにも見てもらいたくて、

あえて、6月の完成を目途にしているんですよ」とおっしゃり、目から鱗でした。

確かにこの状態を見ることができるのは、開園と同時に入園した子どもたちだけ。

これからこの庭がどう変化していくのか、きっとわくわくして見守ることになるでしょう。

こんな貴重な機会を得られた子どもたちは幸せだなあと思いました。

また働く親の為にただ子どもを預けるのではなく、幼児期の臨界期までに「生命の秩序にあった暮らし・環境全てがつながっている暮らし・大人が本気で色んなことをする姿を子どもたちに見せる暮らし」を体感できる場にする。

という理念が素晴らしいなと思いました。

もちろんコンポストもつくり、送迎の時に生ごみを持ってきてもらうシステムを作るということでした。

今回の学びは、今年度から始まるグリジャ園庭デザイン企画に活かしていきたいと思っています。

南アルプスの裾野に、新しく生まれた保育園。園庭もこれからどう変化していくのか、私たちもまたいつか、確かめに来たい!と思いました。

*四井さんのpodcastはこちらから。ぜひ聴いてみて下さいね。

                          by ふのママ

前編

後編

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